ゲーム概要
“肩越し視点”
言わずと知れた大人気アクションゲームのシリーズ最新作で、タイトルにはナンバリングやサブタイトルは付かず、何もかも新しく生まれ変わっています。
そこで今回私が注目した、大きく生まれ変わっているポイントは戦闘時の“視点”です。
一度前作と今作で戦闘場面のシーンを見比べてみます。
前作の戦闘場面では、操作する主人公に当てられた視点はやや“引き”であり基本的には画面中央で固定されています。
対して今作の戦闘場面では、主人公は画面左寄りで映りはやや“ズーム”しています。これは“肩越し視点”と呼ばれるものです。シューティング系のゲームには広く使われている視点だと思います。
前作の引きの視点を使ったバトルは、主人公と敵の大きさを比較しやすく、なおかつ画面にフィールドを広く映すことができるなどの利点がありました。
激しいアクションが魅力のゴッドオブウォーではフィールド内を縦横無尽に駆け回らないといけないので、この視点を活用するのは妥当だと思います。
しかし肩越し視点への挑戦は、この「新生ゴッドオブウォー」にシリーズ随一の迫力をもたらしてくれました。
今作は主要武器に斧を使ってあらゆるモンスターを薙ぎ払いながら進んでいきます。
近接戦闘がメインのこのゲームにおいて、肩越し視点が生み出すメリットは、今までより敵との攻防が間近でリアルに映るので迫力が増すという点です。
今までは無双ゲームのような爽快感が魅力でもありましたが、今回はその部分を残しつつ視点による効果で戦闘時においての駆け引きに深みが生まれ、一進一退の攻防がとても面白くなりました。
さらに大迫力に
このゲームはシリーズを通してよく超大型の敵と戦闘になりますが、今作にもそういう敵が登場します。
PS4では初リリースとなった今作は、格段にグラフィックが向上し、モンスターの皮膚の質感までリアルに表現されるようになりました。
対峙した瞬間、一気に絶望感を味わうことにはなりますが、“神様”である主人公のタフさを知っていれば自ずと立ち向かう勇気が溢れてくるはずです!
衝撃の“全編ワンカット”
今作にはゲーム業界では類を見ない驚きのチャレンジがありました。
それはゲームの始めから終わりまですべてワンカットであるということです。
映画やドラマ、もちろん昨今のゲームにあるムービーシーンには必ずと言っていいほど場面の移り変わりがあります。
これがなければ、同時進行している別の場面や回想シーンなどを見せることができません。現在進行形のひとつの場面のみを映し続けるということになります。
しかしそういったデメリットを受け入れながらも、このゲームは圧倒的な没入感を手に入れることに成功しました。
プレイ画面からムービーシーンに切り替わっていても映像は一切途切れることはありません。
壮絶なアクションが繰り広げられるムービーシーンでもカメラは激しく動き回りながらその様子を捉えます。この瞬間ももちろんカットはありません。
「さらに大迫力に」なった要因はこの“全編ワンカット”も大きく関わっているのでした。
親子の絆
今更ですがこのゲームは神話を題材にしたストーリーで、“戦いの神”である主人公クレイトスにいつも付きまとうのは血を血で洗う暴力の連鎖です。
今回もその連鎖から解放されたわけではありませんが、物語のテーマとしてまた新たに生まれ変わった点があります。
それはクレイトスが父として我が子と冒険をするという点です。
息子アトレウスはプレイ中ずっと共にしています。戦闘中でもサポート役として多彩な攻撃をするのでとても良いNPCとして一緒にいてくれます。
ただ、アトレウスの役割はそれだけではありません。
ストーリーを進める上で様々な葛藤を抱える父クレイトスを、心の面で成長させてくれる非常に重要な存在です。
初見でも感動できる!
今までにあったハードボイルド要素に偏ることなく、親子の絆を目の当たりにさせ、ヒューマンドラマを織り交ぜたストーリーに仕上がっているので、感情を揺さぶられること間違いなしです!
まとめ
- “視点”の変化によるゲーム性の向上
- グラフィックの向上によりさらに大迫力に!
- “全編ワンカット”でゲームに無限の可能性を
- 親子の物語に感動
- シリーズ未プレイ、初見でも面白い!
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